日本一の知的障がい者施設を目指す4年目施設長の夢と試行錯誤の日々
 私の施設には男性28人、女性22人の知的障がいや発達障がいをお持ちの方が入所して生活をしています。若い人は27歳、最年長の人は73歳、平均年齢45歳です。言葉を持たない方やこだわりの強い方もいらっしゃいます。

 その中の一人S君、33歳の男性です。いつの頃からか機嫌の良い時に、私のことを 「お父さん」 と呼ぶようになりました。朝出勤すると施設長室にやってきて お父さん、お早うと挨拶をしてくれて 、私に来客があると入口から中を覗いて この人、お父さん。ぼく息子 と自己紹介をして行きます。また時々キャンディやおやつのお菓子を持ってきて お父さん、食べろ と、私の掌にポトンと置いていきます。
 時々、利用者同士何かの拍子に気に障る出来事が起きると、癇癪を起してパニックになることがありますが、その時はお父さんではなく 「し・せ・つ・ちょう!」  と大声で泣き叫びます。こうなったら誰も手がつけられません。後ろから体を包み込むようにして抱き抱えて両方の手首を抑え、興奮が収まるまで待つしかありません。まるで体の大きな3歳児のようです。
 血は繋がっていませんが、実の息子に似た感情が湧いています。30歳を過ぎた大人を子ども扱いにして、お父さんと呼ばせるのは如何なものかと思わないでもありませんが、彼のお母さんは亡くなっていますし、お父さんも長期入院で面会も出来ませんから、彼の気持ちを考えると、今の段階ではベストでないにしてもベターなのかなと思っています。

 もう一人、私のことをお父さんと呼ぶ人が出てきました。
 この人は30歳の女性、今月に入ってからブログの訪問履歴で彼女のブログを読んでコメントを送った方です。削除されるのを覚悟で管理者にのみ表示許可でコメントを送ったのですが・・・
 今日ブログを訪問してみたら 「お父さん」 というタイトルで、次の文が書かれていました。

   あるお父さんに、
   暖かく厳しくやさしく諭され
   ブログタイトルと
   説明文を変更しました。。。

   お父さんありがとう。
 


 まだ見ぬ娘が一人増えました。今日も、ブログを始めていて良かったと思いました。
 
 
コメント
この記事へのコメント
友さん 基山さん
嬉しいコメントをありがとうございます

昔、ある講習会で
「わが子への愛を 向う三軒両隣へ お裾分け」の精神で・・・と聞いたことがありました。

昔、向う三軒両隣。今、ネットは限りなく広がっていますね・・・ありがとう
2008/10/11(土) 23:00 | URL | 哲老 #4bPc0PO2[ 編集]
私にも
私にも、「パパ。」と、呼んでくれる子が子供以外に一人います。
長女の親友の一人。保育所で3歳の頃から知り合いです。当時から我が家にお泊りで遊びに来てくれていました。
その子は母子家庭で、生まれて直ぐに両親が別れてしまい、父親を知りません。
おじいちゃんとおばあちゃんと同居しているので愛情はたっぷりあり、とても笑顔が可愛い子です。
彼女が私のことを「パパ。」と、呼びます。
最初は辞めさせようとも考えたのですが、大きくなれば自然と呼ばなくなると考えたので、そのままにしています。
我家に泊まった時などは、本当に我が子同様に扱っているので、尚更「パパ。」が、自然体になっています。
5年生にもなったのとバスケットのコーチもしているので、最近は「コーチ」と、呼ばれることが多いのですが、この間久しぶりに「パパ。」と、呼んでくれました。何時までこの関係が続けられるか、心配でもありますが、本当に「パパ。」と、呼べる人に出会えることを、心から願っています。
2008/10/10(金) 22:43 | URL | 基山 #-[ 編集]
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2008/10/09(木) 14:22 | | #[ 編集]
こんばんわ。
いいお話ですね。
こちらも嬉しくなります。
2008/10/09(木) 00:14 | URL | 友さん #-[ 編集]
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